便秘対策

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便秘のタイプと下剤の服用

腸内環境が悪くなると便の色や形、硬さや大きさやニオイなどが良くない状態になりますが、腸内環境を悪化させる要因としてあげられるのが「便秘」です。

便秘はウンチが長く腸内にとどまる状態のことを指しますので、腸内の悪玉菌や腐敗物質が増えて、腸内環境が非常に悪くなります。

また自律神経にも影響をあたえます。便秘によって腸内環境が悪化して自律神経が乱れると、それがストレスになり、イライラしたり肌荒れが起きたりする要因にもなります。

肉体的にも精神的にも健康に生活していくためには、便秘にはならないことが大事。なったとしても、すぐに解消できるように腸内環境を日ごろから整えておくことが大切なのです。

便秘の種類


便秘には種類があります。まず女性にもっとも多いのが「弛緩性便秘」。これは腸の働き(ぜんどう運動)が低下して、便を押しだすチカラが弱くなって便秘になってしまうというものです。

弛緩性便秘の原因は、自律神経の乱れや筋力の低下、下剤の使い過ぎになどによってぜんどう運動が鈍くなってしまっていることです。

市販されている多くの便秘薬が弛緩性便秘の対策のためのものですが、刺激性下剤を常用していると、腸本来のぜんどう運動などが低下することになり、余計ひどい症状になることもあります。

なるべく下剤の使用はせずに、自力で排便する習慣をつけることが大事です。自律神経を整える深呼吸、適度な運動、整った生活習慣、良い食生活などで対処しましょう。

ストレス性の「けいれん性便秘」、直腸の反応が鈍くなって起こる「直腸性便秘」も大敵です。日ごろのストレスケアや、便意をガマンしないことなどが大切。便秘にならない生活を心がけましょう。

下剤の服用には注意が必要


便秘になると下剤を使ってしまいがちですが、下剤の服用には注意が必要です。

便秘薬には浣腸や刺激性下剤、塩類下剤などがありますが、このうち浣腸と刺激性下剤は非常に良くないです。浣腸は緊急時以外には使わないと思いますが、下剤はよく使うと思います。

刺激性下剤とは、センナやセンノシド、アロエ、大黄などの刺激性成分が含まれている下剤のこと。これらの刺激性成分が腸のぜんどう運動をうながすことで、便秘を解消する方向へ働きます。

しかし、使い過ぎると腸の働きが低下してしまい、より多くの薬が必要になりますし、薬がないと出せないということになる可能性もあります。

そのため、刺激性下剤を使うとしてもビサコジルやピコスルファートナトリウムなどの刺激の少ないもの、または酸化マグネシウムなどが含まれた塩類下剤を使うようにしましょう。

何日間も便が出ないと不安になったり、硬い便が出ない状態になったりして、浣腸を使ってしまうこともあるかもしれませんが、同様に大きなデメリットをはらみます。

これらの浣腸や刺激性下剤を常用するようになると、便秘を治しているつもりが、反対によりひどい便秘になってしまうということもあるかもしれません。便秘薬の使用はほどほどするのが大事です。

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